とうとう2024年もプロ野球が開幕!
昨年パ・リーグを制したのはオリックス・バファローズですが、果たして山本由伸投手の抜けた穴を埋められるでしょうか?
ところで、そんなオリックスで2024年にキャプテンを務めるのは誰なんでしょう?
どの選手が優勝に向けてチームを引っ張っていくのか気になりますよね。
今回はオリックス・バファローズのキャプテンについてまとめました。
オリックスにはキャプテンがいない?
現在、オリックス・バファローズにはキャプテンがいません。
ユニフォームにキャプテンマークを付けた選手はいないんです。
2019年を最後にキャプテン制廃止
キャプテンのいないオリックス・バファローズですが、これまで一度もキャプテン制度がなかったわけではありません。
もっとも最近オリックスにキャプテンがいたのは2019年のシーズンです。
しかし、2019年のシーズンが終わると当時の西村徳文(にしむら のりふみ)監督が来季のキャプテン廃止を明言。
以降、現在に至るまでオリックス・バファローズにキャプテンはいません。
”自称”キャプテン!?
2023年にもオリックスにキャプテンはいませんでしたが、試合前の円陣でキャプテンに名乗りをあげた選手がいたとか。
チームの主力に成長した頓宮裕真(とんぐう ゆうま)選手です。
円陣の声出しで自主的にキャプテンを名乗り、監督や選手を笑わせていたそうですよ。
ジョークを交えることでチームをリラックスさせようという意図があったのかもしれませんね。
出典:【オリックス】心をひとつにした「2度目の円陣」中嶋監督とナインの儀式(日刊スポーツ)(https://www.nikkansports.com/baseball/news/202309200000987.html)(利用日:2024年3月30日)
なぜオリックスにはキャプテンがいない?
オリックス・バファローズがキャプテンを置かなくなったのは、キャプテンを務める選手にかかる負担が考慮されたのではないかと推測できます。
キャプテン制度の廃止を明言した当時の西村監督は、最後にキャプテンを務めた選手について精神面を気遣う発言をしています。
キャプテンという立場を背負いながらプレーするのは、やはり相当なプレッシャーがかかるものなのでしょう。
しかも、最後にキャプテンを務めた福田周平(ふくだ しゅうへい)選手は当時まだ入団2年目でした。
ルーキーイヤーを卒業したばかりと思えば十分な成績を残しましたが、本人としては納得がいかなかった様子。
プレー以外の面でかかるプレッシャーを減らし、選手を野球に集中させたい。
首脳陣のそんな思いから、オリックス・バファローズのキャプテン制度は廃止されたのではないでしょうか。
出典:オリックス 主将廃止 西村監督「一人一人がキャプテンのつもりで」(スポニチアネックス)(https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2019/10/26/kiji/20191026s00001173089000c.html)(利用日:2024年3月30日)
オリックス歴代キャプテン一覧
オリックス・バファローズでこれまでにキャプテンを務めた経験があるのは、次の4選手です。
- 後藤光尊(ごとう みつたか)選手
- 坂口智隆(さかぐち ともたか)選手
- 糸井嘉男(いとい よしお)選手
- 福田周平(ふくだ しゅうへい)選手
後藤光尊(ごとう みつたか)選手
オリックス初のキャプテンは、後藤光尊選手です。
2010年から2012年までキャプテンを務めました。
当時の監督は、現在は阪神タイガースを率いる岡田彰布(おかだ あきのぶ)さんでした。
坂口智隆(さかぐち ともたか)選手
2013年にいったん廃止されたキャプテン制度ですが、2014年に復活。
森脇浩司監督から指名を受けたのは坂口智隆選手でした。
坂口智隆選手といえばのちに東京ヤクルトスワローズでもプレーしていますね。
現役を引退した今も坂口選手を慕う後輩が多い印象です。
キャプテンに任命されたのも納得ですね。
糸井嘉男(いとい よしお)選手
続く2015年のキャプテンは、森脇監督から指名を受けた糸井嘉男選手が務めました。
口下手だからこそ、先頭に立ってプレーでチームを引っ張りたいという趣旨のコメントをしていた糸井嘉男選手。
そんな思いがプレッシャーになってしまったのか、開幕当初は不振にあえぎシーズンを通しても納得いく成績が残せませんでした。
その後、新しく就任した福良淳一(ふくら じゅんいち)監督の意向でキャプテン制度は廃止になりました。
福田周平(ふくだ しゅうへい)選手
2019年、オリックス・バファローズに久しぶりに新キャプテンが誕生しました。
西村徳文監督から指名を受けた福田周平選手は入団2年目の26歳。
異例の抜擢といえそうですが、福田周平選手本人も思ってもみない指名に非常に驚いたそうです。
若返りを図るチームの象徴の意味もあったのかもしれません。
今でもオリックスのファンから「キャプテン」と呼ばれることがある福田周平選手。
きっと大役を十分に果たしていたのではないでしょうか。
ちなみに、副キャプテンは23歳の山岡泰輔(やまおか たいすけ)投手だったそうですよ。
オリックスに選手会長はいる?
キャプテンのいないオリックス・バファローズですが、選手会長はいます。
現在は「ラオウ」の愛称で親しまれる杉本裕太郎選手が務めています。
キャプテンと選手会長は役割が異なる
おもにグラウンドでチームを引っ張るのがキャプテンの役割ですが、キャプテンを置くかどうかはチームの方針次第です。
オリックスのようにキャプテンがいないチームがあっても問題ありません。
それに対して、選手会長は1チームに1人必ずいるもの。
日本プロ野球選手会という組織の役職の1つだからです。
選手会長は必要があれば選手たちに意見を聞き、それをまとめて、チームの代表として話し合いに参加します。
グラウンドの外でも重要な役割を担う立場なんですね。
ラオウの前任は吉田正尚
選手たちから意見を聞き取ったりまとめたりする立場ですから、選手会長には主力選手やベテラン選手が就くケースが多いようです。
その点、杉本選手は納得の人選ですね。
ちなみに杉本選手の前任は、現在メジャーリーガーとなった吉田正尚選手。
吉田正尚選手は、2021年から2年間、オリックス・バファローズの選手会長を務めていました。
まとめ
- オリックスは2019年を最後に現在までキャプテンを置いていません。
- キャプテンを置かなくなった理由の1つには、キャプテンに任命された選手の精神的負担に対する配慮があると推測されます。
- オリックスの歴代キャプテンは次の4人です。
1. 後藤光尊選手
2. 坂口智隆選手
3. 糸井嘉男選手
4. 福田周平選手 - オリックスの2024年の選手会長は杉本裕太郎選手です。
キャプテンがいなくても、オリックスの雰囲気はとてもいいように思えます。
キャプテン1人にプレッシャーを集中させないスタイルがチームに合っているんでしょうね。
今年も優勝を期待しています!